「重力ピエロ」読了 読 2010年12月02日 重力ピエロ 伊坂幸太郎すごく「厚い」作品だったな。ジェットコースターのようなスピード感も感じなかったし、四転五転する大どんでん返しがあるわけでもないし、うぎゃーと言いたくなる伏線回収があるわけでもない。どちらかというと淡々と進んでいく印象なんだけど、その淡々としている部分が「厚い」。チヂミと広島風お好み焼きみたいな違い。いや、チヂミも好きですけどね。伊坂作品を読むのはこれがはじめて。以前「映像化するのが最も難しい作品を書く人」(←うろ覚え)と聞いたことがあったので、ファンタジックな作品か、抽象的な作品か、そういう現実とは離れたものなのかなと思っていたのでちょっと意外だった。以前CSで放送していた映画版が録画してあるので週末に見る予定。いやまぁ、この「厚み」を2時間に収めるのは大変だろうなぁ。 PR