ハスラースリー 読了 読 2013年07月22日 スリーもポケットもこなす三太のビリヤード成長物語。ビリヤードをきちんと主題においている辺り、ちょっと珍しい作品。それも、技術とか、ケッタイな技とかじゃなくメンタルに触れているのはかなり珍しい作品。「レイズだろうと、ストリックランドだろうと誰でもOKだ」「俺が知ってる最大の大会は2001年11月に東京で行われた 『TOKYO-9BALL 国際ビリヤードトーナメント』だな。」「原宿の駅前、そのビリヤード場はビルの三階にあった。」なんていう、ちょっとしたリアルが組み込まれているのも、ニヤッとしてしまう。と、まぁ、ビリヤードをやる人が読むと思わずニヤッとしてしまう要素が盛り込まれた作品。だがしかし。ビリヤードをやらない人が、普通の小説として読むことを考えるなら「つまらない」と評価せざるを得ない。作品中、いろいろなエピソードがあるけどそれが有機的につながっている感じがしない。エンディングも「え?これで終わり?」という拍子抜け感。うん、まぁ、ビリヤードする人たちの内輪ウケようの作品かな。 PR