沈黙のファイル −「瀬島龍三とは何だったのか」− 読了 読 2011年01月27日 沈黙のファイル −「瀬島龍三とは何だったのか」−第2次世界大戦中に参謀を務め、戦後は田中角栄や金丸信の至近距離から政界に関わった瀬島龍三。(←認識違う?)「不毛地帯」や「沈まぬ太陽」の主人公とも言われている。 らしい。(←よく知らない。wikiより。)瀬島龍三とその周囲の人物へのインタビューや、さまざまな資料から 戦争へと進む道程 引き返せない軍部の暴走 シベリア抑留の様子 戦後の賠償ビジネスの実態などを紐解いていった1冊。というわけで、「瀬島龍三」なる人物の活躍ぶりを痛快に描いたものという期待は大きく裏切られた。タイトルから勝手に想像しちゃったのよね。文章の理解力もなく、想像力もないうえに、感受性も落ちてきたお年頃。どうしても60年70年前のことは、読んだだけでは腹に落ちきらない。でも戦争に向かっていく道筋やソ連で強制労働させられてた捕虜の中で発生した運動なんかは、なんか日本人らしいなぁと思った。と、ここで振り返ってみると、今の日本の「空気読めよ」という空気はこわいなぁ、基本的な性質は変わることはないんだなぁ、と。かなり突っ込んで取材をしているようで、内容がすごく生々しくて、ホントに当時現場にいた人たちでないと分からない状況が細密に描かれている。これなら読み取れないほうが(以下自粛重い本ではある(物理的にではない)んだけど、お勉強させてもらいました。 PR