無限を読みとく数学入門 読了 読 2010年12月21日 無限を読みとく数学入門 小島寛之「無限」をキーワードに数学の世界を垣間見る本。あとがきにあるように、同じ著者が以前執筆した「数学迷宮」の改訂本。ただし「原本の読者の中には、別の本だという印象を受ける人もあろうか」というほど「今回の改訂は、非常に大幅なもの、全面的な書き換え」なんだそうだ。で、感想としては 小島ワールド発動といった感じ?いろんな意味で面白く、嫌いじゃない。よくあるような、生活にある事柄から数学の定理やら法則やらを紹介する本とは趣を異にする。数学と経済の関連、無限に突っ込んだ話、無限に関わった数学者の話、小説。。。筆者は経済学者(?)らしい。あとがきによると「日本では多少なりとも第一線のケインジアンとみなされる位置にいる」らしい。ケインジアンって、ケインズ理論の研究者ってことでいいのかな。公共投資の根拠を始めて知った。突っ込んだ話では大学初年度程度のお話が。「完備」とか「コーシー列」とかナツカシーなー。大学時代にはなんのことやら?って感じだった「デデキントの切断」の意味が、今わかった。数学史ではクロネッカーをヒールに配して(配して、っつーか。。。)無限を構築していった数学者たちを紹介。こういうの、好きなんだよなー。そして小説。えー、ノーコメントw難しいところもあったり、話が飛んだりもしたけど、ちょっと変わってて面白かった。筆者さんの名前、覚えとこ。 PR