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想いとグチの吐き出し場

乃木希典 読了

今週末に六本木のほうへ行く予定があるので
その前に乃木神社に寄ってみよう。
それまでに乃木希典についてさらっと知っておこう。
ということで本書を読んでみた。


乃木希典。

この人の名前を知っている人が、どのくらいいるだろうか。
ましてやその功績・生い立ち・人物を知っている人は?

自分も、かすかに名前を覚えていた程度。
 乃木希典。
 乃木将軍?乃木大将?とか呼ばれてたっけ?
 ということは軍人さん。
 明治の人?昭和の人?
って感じ。


乃木について、ざっと紹介してみると。
 幕末から明治にかけての軍人。
 維新後の反乱軍との戦乱の中で、
 ある戦いでは弟を敵に回し、亡くし、
 別の戦いでは屈辱的敗北を味わった。
 そのときの不名誉から居場所のない想いを抱きながら
 明治の日本軍部に身を置き、ドイツ留学を経て変身する。
 しかし日露戦争で旅順で大敗を喫する。
 そんな「無能」と評されても仕方ない戦果にして
 多くの人に愛され、慕われた人物。

ということらしい。


伝記的なものを期待して買った本書だったが
内容的には評論だった。

なので、
・多少、乃木について知っていることが前提で書かれている。
 いろんなエピソードがかいつまんでしか書かれていない。
・中立的な視点ではなくて、筆者の乃木評をベースに構成されてる。
・使われてる言葉に、やや難しいものもある。
といった点が、期待とすれ違ってた。

逆に
・筆者の乃木評と、世間一般での乃木についての評価
 の両面を見ることができた。
・詳細な伝記ではないので、さらっと読めた。
といった点は、期待になかったメリットだった。

世間一般の乃木に対するイメージ(どれだけ「一般」なんだ?)は
おおよそ「坂の上の雲」で書かれたもので構成されているようなので
まずはそちらを読んでみるのもいいかもしれない。

。。。って、
「まずは」って簡単に勧められないくらい量のある本だけどね。


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