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想いとグチの吐き出し場

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告白 読了・観了


 
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。
このクラスの生徒に殺されたのです」

我が子を校内で亡くした中学校の女性教師による
ホームルームでの告白から、この物語は始まる。

語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、
次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。

(yodobashi紹介文より抜粋)
 


ある事件に関わる人々。
それぞれが知ってる事実、知らない事実。
それぞれが持っている想い。

「藪の中」



これも積読だったのを いまさらながら読了。

いや、さすが話題になった作品。
冒頭から引きずり込まれて、そのまま一気に読み干した。
(時間の関係で3日に渡ったけど、気持ち的にね)

いろんな人(視点)から書いてるだけに
最後どうするんだろう?と想いながら読んでたけど
しっかりキレイにまとめてくれた。
ここまで分かりやすいと爽快感すらある。

そして、「復讐」をするのは難しいことなんだと想わされた。
ただ嫌い、ただ憎い、っていうだけでは復讐なんてできない。
もっというと、
 自分のための(=自分が受けた仕打ちに対する)復讐
なんてできないんじゃないだろうか。

という気がしたが。

最近、
 「ただただ自分のため」
 「他人なんかどうでもいい」
という人も見るようになったので
その人からすると、また違うのかな。


数日後、録画してあった映画版も観了。

こちらも秀作。
特に松たかこの「どっかーん」が秀逸。
その辺でサクッと終わってれば
小説にちかい、切れ味のいいエンディングだったかも。

そんなのものあって
「どちらが面白い?」と聞かれたら
小説って答えるかな。

それくらい小説のデキがよすぎる作品。
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