告白 読了・観了 読 2015年07月10日 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。(yodobashi紹介文より抜粋) ある事件に関わる人々。それぞれが知ってる事実、知らない事実。それぞれが持っている想い。「藪の中」これも積読だったのを いまさらながら読了。いや、さすが話題になった作品。冒頭から引きずり込まれて、そのまま一気に読み干した。(時間の関係で3日に渡ったけど、気持ち的にね)いろんな人(視点)から書いてるだけに最後どうするんだろう?と想いながら読んでたけどしっかりキレイにまとめてくれた。ここまで分かりやすいと爽快感すらある。そして、「復讐」をするのは難しいことなんだと想わされた。ただ嫌い、ただ憎い、っていうだけでは復讐なんてできない。もっというと、 自分のための(=自分が受けた仕打ちに対する)復讐なんてできないんじゃないだろうか。という気がしたが。最近、 「ただただ自分のため」 「他人なんかどうでもいい」という人も見るようになったのでその人からすると、また違うのかな。数日後、録画してあった映画版も観了。こちらも秀作。特に松たかこの「どっかーん」が秀逸。その辺でサクッと終わってれば小説にちかい、切れ味のいいエンディングだったかも。そんなのものあって「どちらが面白い?」と聞かれたら小説って答えるかな。それくらい小説のデキがよすぎる作品。 PR