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想いとグチの吐き出し場

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街場のメディア論 読了


 街場のメディア論 内田樹

以前に「日本辺境論」を読んだときもそうだったけど、
最初はすごく共感できて入り込まされるんだけど、
読み進めるうちにだんだん分からなくなってくる。


 そうそう、そうだよなー。   ←読み始め
  ↓
 なるほど、そういう風にも捉えられるなー。
  ↓
 えー?それはちょっとどうだろう。
  ↓
 。。。。
  ↓
 (この人は何を言ってるんだろう?) ←読み終わり

ってなるw 非常に面白いw

特に今回のメディア論は、内田先生自身がメディアに関わる立場で
一方 読み手の自分はまったくの無関係(ささやかな受け手)なので
そのあたりの立場の違いもあるのかもしれない。

ただ、今回読んで分かったのは「人と人とのつながりをすごく大切にする人」ということ。
それに関しては共感できるし、勉強させてもらわなくてはと思う。

ブログもやっているらしいのでチェックしてみようかな。
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秘密 読了。。。ならず

会社の先輩Hさんに借りた「秘密」(東野圭吾)。
読了ならず。

途中まで順調に読み進めていたのだが、当のHさんが結末をちょこちょこ話してしまうの
で、興ざめして読み終わる前に返した。

○○○が○○○になるとか○○するとか、最後の○が○○○だとか。。。
言うなよ。emoji

ケーブルTVで映画版(広末涼子のやつ)もやるらしいので、それまでに読み終えようと
思っていたが、映画観るのもちょっとパス。



東野圭吾作品は初めてで、おおまかな結末は予想できるながらも面白く読み進めていただ
けに残念。

突飛な(ファンタジックな)設定のもとで、登場人物の心情を現実的に描写する対称性と
いうか、全く異なる視点というか、そういうのの使い分けがすごかったなあ。


他の作品も読んでみたいけど、また結末話されるとなぁ。。。

無限を読みとく数学入門 読了

無限を読みとく数学入門 小島寛之

「無限」をキーワードに数学の世界を垣間見る本。

あとがきにあるように、同じ著者が以前執筆した「数学迷宮」の改
訂本。ただし「原本の読者の中には、別の本だという印象を受ける
人もあろうか」というほど「今回の改訂は、非常に大幅なもの、全
面的な書き換え」なんだそうだ。


で、感想としては

 小島ワールド発動

といった感じ?

いろんな意味で面白く、嫌いじゃない。


よくあるような、生活にある事柄から数学の定理やら法則やらを紹
介する本とは趣を異にする。

数学と経済の関連、無限に突っ込んだ話、無限に関わった数学者の
話、小説。。。


筆者は経済学者(?)らしい。あとがきによると「日本では多少な
りとも第一線のケインジアンとみなされる位置にいる」らしい。
ケインジアンって、ケインズ理論の研究者ってことでいいのかな。
公共投資の根拠を始めて知った。

突っ込んだ話では大学初年度程度のお話が。
「完備」とか「コーシー列」とかナツカシーなー。大学時代にはな
んのことやら?って感じだった「デデキントの切断」の意味が、今
わかった。

数学史ではクロネッカーをヒールに配して(配して、っつーか。。。)
無限を構築していった数学者たちを紹介。
こういうの、好きなんだよなー。

そして小説。
えー、ノーコメントw


難しいところもあったり、話が飛んだりもしたけど、ちょっと変わ
ってて面白かった。
筆者さんの名前、覚えとこ。

決断力 読了

決断力 羽生善治

さすが将棋界のトップを走り続ける棋士。
考えていること/感じていることが違う!

。。。と思えたらよかったのですが。

先週まで読んでた小説のノリで スイスイ読んでしまったせいかな。
あまり ピン! とくるものがなかった。
裏返せばそれだけ読みやすい、ということなんだけれども。

超一流の棋士だけあって考えていることも超一流、という感じでは
あるんだけど、じゃ、他の超一流の方々とどこか違うかというと
それがあまり分からなかった。

羽生さんがたどってきた道も特別変わっていただけではないようで
それを「いかに愚直に、継続することができるか」というところが
天才を天才たらしめているのではないかと。


と、愚直に、継続してできないヒトが言っても負け犬の遠吠えなの
だけれどもさ。

「重力ピエロ」読了

重力ピエロ 伊坂幸太郎



すごく「厚い」作品だったな。

ジェットコースターのようなスピード感も感じなかったし、

四転五転する大どんでん返しがあるわけでもないし、

うぎゃーと言いたくなる伏線回収があるわけでもない。

どちらかというと淡々と進んでいく印象なんだけど、

その淡々としている部分が「厚い」。

チヂミと広島風お好み焼きみたいな違い。

いや、チヂミも好きですけどね。



伊坂作品を読むのはこれがはじめて。

以前「映像化するのが最も難しい作品を書く人」(←うろ覚え)と

聞いたことがあったので、ファンタジックな作品か、抽象的な作品か、

そういう現実とは離れたものなのかなと思っていたのでちょっと意外だった。



以前CSで放送していた映画版が録画してあるので週末に見る予定。

いやまぁ、この「厚み」を2時間に収めるのは大変だろうなぁ。