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想いとグチの吐き出し場

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死に逝く街の怖い話 読了

死に逝く街の怖い話 読了

都市伝説的な
ホラー的な
世にも奇妙な物語的な
実話集。(らしい)

実は(←ダジャレではない)この本は数年前に読んでいて
今回、ちょっと思うところあって再読したんだけど
いやー、エグいわ。

前に読んだときは
どっか「おはなし」的な感覚が強かったけど、
今回は
なんかリアリティーを感じてしまった。

それだけ、そういう世の中になってきたということかなぁ?

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星々の舟 読了

星々の舟

台風
が関東地方に大混乱をもたらした日、
会社近くの本屋さんで
自宅につくまでにかかるであろう膨大な時間のお供を物色。

そこで目に付いた村山由佳さんの名前。
あー、あの人の偉業をサポートしてくれた人か。
これは、ささやかながら恩返しせねば。
村山さん、美人さんだしね!

というわけで購入。
直木賞受賞作なのね。知らんかった。

親が違ったり違わなかったりする4人兄妹と、兄妹の父親と、長兄の娘。
6人それぞれの恋の物語。
と、ちょっとの戦争のお話。
というわけで6編の短編集。

えーと、小説だからフィクションだよね?

世の中で伴侶・恋人がいないのは自分だけ
と思ってる自分には
なんか
フィクションかリアルかヨクワカラン。

それぞれの主人公はそれぞれのつらさを抱えていて、
それはきっと自分でも共感できるんだけど、
恋愛でコーティングされてしまうと
すーっと
遠のいてしまうのは、
自分のせい。

。。。。

いいや、いつもの言葉で片付けよう。
リア充乙。

メリーゴーランド 読了

メリーゴーランド 荻原浩

一般企業から転職してきた市役所員が
客が入らないテーマパークの再建を任される。

久しぶりの仕事らしい仕事に、企業にいたころの血が騒ぎ
お役所の壁を動かし突破しながら
一癖も二癖もある連中を仲間にして
イベントの成功に突き進む。


なんつーか、

 会社や社会に不満を持っていて

 自分の力はこんなもんじゃない

 なんて思ってるオッサンホイホイ

という感じの本。


突き進む様子は痛快で

出てくる仲間は面白くて

ところどころ ほろ苦い。


面白かったです。

そりゃ面白いわな。

ホイホイに引っかかったんだもの。

靖国問題 読了

靖国神社には色々な問題があるらしい。
よくわかんないけど。

そんなんじゃダメだよね。
そう思って この本を買ったのが6年前。

長い長い「積ん読」期間を経て この本が引っ張り出されたのは
靖国神社へ行く前に読んでおこう と思ったから。

の割には読み始めるのが遅く、全然間に合わなかった。

加えて諸般の事情による休日も重なり、
読み終えるまでに時間がかかってしまった。


本書は「はじめに」に

 自分の意見を持ちたい −−−そう願う読者の一助となることをめざして、本書は書かれる。

とあるように、靖国神社に神社に関する問題を紹介している。

各章ごとに

 1章 感情の問題
 2章 歴史認識への問題
 3章 宗教の問題
 4章 文化の問題
 5章 国立追悼施設の問題

と切り口を変え、問題点の複雑さを紹介しつつ整理している。
とある本のように、特に偏った見方を押し付けたり、持論を展開するのではなく、
割と(あくまで「割りと」)淡々と事実を紹介しているので読みやすく受け入れやすい。

。。。。のは4章まで。

5章では 筆者の1番言いたかった(と思われる)『意見』が展開される。
それまでのスタンスとは違うことに面食らいながら読んでいって、
まさか
こんな結論にここで出会うとは思わなかった。


同意しますよ。
いちばん大事で、
そして いちばん難しいことだと思います。

日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか 読了

自分に自信がない。自分が好きじゃない。
それは自分だけなんだろうか?

日本人は自信をなくしているんじゃないだろうか。
日本人は日本が好きじゃないんじゃないだろうか。

そんな想いはずっとあった。

そんなときに この記事から知ったこの本。


日本にはたくさんいいところがある。

  「アニメ」 があり
  日本食 があり
  伝統技術 があり
  日本語 があり
   etc...

筆者の知識と経験が、今まで知らなかった たくさんの
 「誇るべき日本」
を教えてくれる。


のは いいんですが。。。
とってもいいんですが。。。


その原因分析をすると
行きつく先が全て「天皇陛下」に。

えと、あの、
自分は天皇制に対しては割と肯定的な見方をしていますが、
それでも これは辟易しますよ!?

amazonの《fish49》さんのカスタマーレビューが、
気持ちとしては1番近い感じ。


ま、そんなことも思ったりするけど、
今まで知らなかった たくさんの「誇るべき日本」を教えてくれたのも事実だし、
古事記や日本書紀を読んでみたい(読むべきかも)と思ったのも事実だし、
「今の日本にいちばん足りないのは『日本』ではないか」という言葉に共感を覚えたのも事実。

こういうエピソードとかを もうちょっと淡々と並べてくれる本が読んでみたい。
特に「海外の教科書に載ってる日本」みたいなのがないかなぁ?

コンピュータVSプロ棋士 — 名人に勝つ日はいつか 読了

コンピュータVSプロ棋士—名人に勝つ日はいつか」 岡嶋裕史


わかるヒトはタイトルを見ただけで分かるでしょう。
2010/10/11 に行われた、 清水市代 女流王将 vs あから2010 の将棋対局のお話。
  日本情報処理学会 - 清水市代女流王将 vs あから2010 速報
  駒桜 女流棋士会ファンクラブ - 清水市代女流王将vsコンピュータ将棋

清水さんは以前は女流四冠にもなった、名実ともに女流トップクラスの棋士。
あから2010は4つの強豪将棋ソフトの連合軍。(なんと各ソフト間で話し合いをするらしいw)
結果としては あから2010 が勝利を収め、「コンピュータが初めてプロ棋士に勝った」と報道された。
(将棋に詳しい方々に言わせると、この報道にはいろいろ突っ込みどころがあるらしいけど、やっぱ こう書くのが分かりやすいよね)

前半でコンピュータ将棋の歴史や、合議(話し合い)のしくみ、将棋ソフトの思考方法などを紹介。
後半は、その知識を交えつつ当日の対局の内容を解説。


分かりやすくて面白かった。
自分は将棋もコンピュータもちょこっとだけかじった位なので、これくらい分かりやすいほうが助かる。
逆に、ちょっとその辺り(コンピュータ将棋)に詳しいヒトには物足りないかも。
そんなヒトのために、巻末には さらに知るための「ブックガイド」もついています。

文中にはコンピュータが世界チャンピオンに勝ったチェスの、その後の様子などもちょこっと。
これが興味深かった。そういう発展のしかたがあるのか、と。
「コンピュータが人間に勝つようになったら そのゲームは終わり」じゃないんだね。


将棋ソフトの思考方法は難解だが、解説は分かりやすい。
というか、この難解なことを人間は普通にやってるんだな、ということに驚愕。
解説されると当たり前のことだけれどもさ。。。すげぇよ。


そして、清水女流王将の言葉に対する
  「今回清水女流が技術者をそのように表現してくれたことは、彼らにとってどれだけ励みになっただろう。
   どれだけ流した汗が報われただろう。」
に衝撃。

そう。

対戦したのはコンピュータだけど、そのコンピュータ(ソフト)を育てたのは人間。
そこにはキモチも感情も情熱も苦労もある。
それに今まで気づいていなかった自分が情けない。

コンピュータが棋譜を解析してくれるから人間のレベルもあがるし、
人間がすばらしい棋譜を残すからコンピュータも強くなれる。
人間とコンピュータは敵同士じゃなくてライバルなんだね。

沈黙のファイル −「瀬島龍三とは何だったのか」− 読了


沈黙のファイル −「瀬島龍三とは何だったのか」−

第2次世界大戦中に参謀を務め、戦後は田中角栄や金丸信の至近距離から政界に関わった瀬島龍三。(←認識違う?)
「不毛地帯」や「沈まぬ太陽」の主人公とも言われている。    らしい。(←よく知らない。wikiより。)

瀬島龍三とその周囲の人物へのインタビューや、さまざまな資料から
 戦争へと進む道程
 引き返せない軍部の暴走
 シベリア抑留の様子
 戦後の賠償ビジネスの実態
などを紐解いていった1冊。

というわけで、「瀬島龍三」なる人物の活躍ぶりを痛快に描いたものという期待は大きく裏切られた。
タイトルから勝手に想像しちゃったのよね。

文章の理解力もなく、想像力もないうえに、感受性も落ちてきたお年頃。
どうしても60年70年前のことは、読んだだけでは腹に落ちきらない。
でも戦争に向かっていく道筋やソ連で強制労働させられてた捕虜の中で発生した運動なんかは、なんか日本人らしいなぁと思った。
と、ここで振り返ってみると、
今の日本の「空気読めよ」という空気はこわいなぁ、
基本的な性質は変わることはないんだなぁ、
と。

かなり突っ込んで取材をしているようで、内容がすごく生々しくて、
ホントに当時現場にいた人たちでないと分からない状況が細密に描かれている。
これなら読み取れないほうが(以下自粛


重い本ではある(物理的にではない)んだけど、お勉強させてもらいました。