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想いとグチの吐き出し場

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リーダブルコード 読了


 
美しいコードを見ると感動する。
優れたコードは見た瞬間に何をしているかが伝わってくる。
そういうコードは使うのが楽しいし、
自分のコードもそうあるべきだと思わせてくれる。
本書の目的は、君のコードを良くすることだ。
(「はじめに」より)




プログラムの書き方は自由度が高い。
1つの結果を出すために
何通りもの書き方ができる。

何通りものプログラムがあれば、その中には
「いいプログラム」と「悪いプログラム」が出てくる。

「いい」「悪い」にはいろいろあるが、本書では可読性、
つまり「読みやすいこと」をよしとしている。

コードの整形、コメントの書き方、変数・ロジックの使い方、
機能・関数の分割、リファクタリング。
書いてあるのは、どれも基本的だが、知らなきゃできないこと。
(本書の内容に自分で気付けるのは「気を使える人」だ)

特定の言語に拠らない、汎用的な内容になってるのもいい。

「とりあえず動くプログラムが書けるようになった」人が
次のステップに進むための良書。

本書の内容を実践できるようになれば
趣味のプログラミングとしては十分。

反面、安全性や信頼性への言及は若干弱い。
つまりプログラミングには、さらに次のステップがある。
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告白 読了・観了


 
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。
このクラスの生徒に殺されたのです」

我が子を校内で亡くした中学校の女性教師による
ホームルームでの告白から、この物語は始まる。

語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、
次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。

(yodobashi紹介文より抜粋)
 


ある事件に関わる人々。
それぞれが知ってる事実、知らない事実。
それぞれが持っている想い。

「藪の中」



これも積読だったのを いまさらながら読了。

いや、さすが話題になった作品。
冒頭から引きずり込まれて、そのまま一気に読み干した。
(時間の関係で3日に渡ったけど、気持ち的にね)

いろんな人(視点)から書いてるだけに
最後どうするんだろう?と想いながら読んでたけど
しっかりキレイにまとめてくれた。
ここまで分かりやすいと爽快感すらある。

そして、「復讐」をするのは難しいことなんだと想わされた。
ただ嫌い、ただ憎い、っていうだけでは復讐なんてできない。
もっというと、
 自分のための(=自分が受けた仕打ちに対する)復讐
なんてできないんじゃないだろうか。

という気がしたが。

最近、
 「ただただ自分のため」
 「他人なんかどうでもいい」
という人も見るようになったので
その人からすると、また違うのかな。


数日後、録画してあった映画版も観了。

こちらも秀作。
特に松たかこの「どっかーん」が秀逸。
その辺でサクッと終わってれば
小説にちかい、切れ味のいいエンディングだったかも。

そんなのものあって
「どちらが面白い?」と聞かれたら
小説って答えるかな。

それくらい小説のデキがよすぎる作品。

小惑星探査機 はやぶさ物語 読了


 
「はやぶさのおじいちゃん」が語る、成功の理由と秘話

想定外のトラブルを乗り越えて奇跡的に地球に帰還した「はやぶさ」。
広報担当として現場を見守りつづけた人物が語る、成功の理由と知られざる秘話。
(amazon紹介文)
 


知っておかなきゃダメだろう、ということで
いまさらながら「はやぶさ」本を読んでみた。
いや、だいぶ前に買ってあったんだけど積読で。。。

とにかく分かりやすい。
筆者の的川さんはJAXAではやぶさの広報を担当していただけあって
文章もたとえも分かりやすく、専門知識がない自分でもすいすい読める。

内容的にも
 はやぶさの企画が挙がった段階からの歴史
 はやぶさに課せられた数々のミッション
 はやぶさに組み込まれた技術・構造
 はやぶさ打ち上げに影響を受ける/与える周囲の人々
 はやぶさプロジェクトの歓喜と苦労と情熱
など多岐にわたっている。
プロジェクトメンバでないと分からない情報や臨場感が必読。

個人的には、
はやぶさの各パーツ・各プロジェクトメンバが賞賛されている中で
ソフトウェアの視点が皆無なのはさびしい。
はやぶさのソフトウェアはチャレンジングなものではなかったのか。
あるいは、やっぱり「ソフトウェアはハードウェアのおまけ」なのか。

それでも
はやぶさとそこに携わる人々の紹介書としては秀逸な一作。

ピンポンさん 読了


ピンポンさん


卓球の世界チャンピオン。
戦後日本の希望の星。
引退後は卓球を通じた『ピンポン外交』。

死の間際まで活躍しつづけたピンポンさん こと 荻村伊智朗の
生涯と、それを支えたある女性とをつづったノンフィクション。

とあるところで本書が紹介されていたのをみて読んでみた。


考えうる限りの努力をしたとしても
この人の前で
 「頑張りました」
ということはできない。

時間を費やすことは当然、
努力の方法を考え、実行し、
周りの人間を傷つけることも厭わない。

彼のようにありたい
とは想わないが
今の自分であってはならない
とは想う。

風のなかの櫻香 読了

風のなかの櫻香

施設から引き取られ、尼寺で育った櫻香(さくらこ)。
素直に、そして賢く育ち、中学に入った櫻香の周辺で
不穏な動きが起こり始める。



作者は内田康夫さん。
50000分の1程度という非常に薄い、
でも130000000分の1よりは遥かに濃い
そんな縁のある方。

なので、1冊は読んでおかないと、
ということで実家にあったこの本を選択。


犯罪が起こる推理小説ということで
トゲトゲした雰囲気になりそうなものだが
本作では終始ゆったりとした時間が流れる。

それが尼寺という舞台のせいなのか、
最後には犯人との約束も守り通す櫻香の素直さの
せいなのかはわからないけど。

そのぶん
「いつトゲトゲ感がでてくるんだろう」
と、最後までドキドキしてたら
いつのまにか読み終えてしまった。(^^;

困難を乗り越える力 ~はじめてのSOC ~ 読了(ただし流し読み)

SOC(Sence of Coherence/首尾一貫感覚)
 ・困難を乗り越える力。
  …人生で起こる様々な出来事を一貫して捉え、
   状況を理解・予測し、
   まわりの協力を得ながら上手く対処し、
   日々の営みへのやりがいや生きる意味を見出すことができる。
   思春期辺りから形成され始め、生涯にわたって高めることができる感覚。
 ・健康生成論の中核。
   健康生成的
   ↑  ・健康をいかに回復するか
   | ・健康をいかに保持するか
   | ・健康をいかに高めるか
   ↓
   疾病生成的
     ・病気にならないように予防する。
     ・かかってしまった病気は早期発見する。
     ・悪化した病気には治療を施す。

SOCの構成要素
 ・把握可能感(わかる感)
   「自分なら現在や将来の状況を理解・予測できる」という認知する力。
 ・処理可能感(できる感)
   ストレスをもたらす出来事に対して「なんとかなる」と思える感覚。
   自分自身が前向きに考えられるのが理想だが、難しければ「資源」を活用する。
   サポートしてくれる人、一緒にやっている仲間、そういった人たちの知恵、
   強力なツール、健康な身体、合理的な考え方、柔軟な考え方、助け合いの風土など。
   特に前向きな人は、長い時間一緒にいることで自分自身を前向きな体質へ変えうる。
 ・有意味感(やるぞ感)
   ストレスをもたらす出来事を「成長に必要なことだ」と信じ、
   日々の営みへのやりがいや生きる意味を見出せる感覚。



困難が襲ってきても、
 正確に状況を把握できて
 戦略を立てることができて
 戦術を実行するための資源があって
 やってやるという気力があれば
上手く対処できますよ、ということですかね。


上記したようなことは書籍の第1章にまとめられていて
第2章以降は仕事や恋愛等の例を挙げながら
各構成要素の高め方・具体的な考え方などを紹介している。

面白かったのは
その方法論の随所にコーチングの手法が出てくること。

やっぱりコーチングは一回ちゃんと観ておかないと!
かな。

90分で学べるSEの文書技術 読了(ただし超流し読み)

90分で学べるSEの文書技術 (ヨドバシ)

SEにありがちな、悪文例と対策集。

文書を書くにあたっての考え方を紹介している。
 書き始める前に文書を組み立てる
 読み手の心理を理解する
 読み手にとって重要な情報から提供する
などなど。

基本なんだけど、できてない。
できるようになると、文書がぐっと引き締まる。
そういうポイントを押さえてくれているのがうれしい。


一方で、日本語の使い方、各文の直し方のような
日本語表現については違和感を感じるところも多々。
これについては昨日の書籍のほうがすっきりする内容だった。


ちなみに「超流し読み」だったけど
読了までに2時間ほどかかりました。:-P